みなさん、こんにちは。
合同会社NEOLIZEの代表、鈴木健吾です。
日本は本格的な冬の季節となり、毎朝布団から出るのに勇気がいる時期になってきたのではないでしょうか。
さて、年末ということもあってか、今月に入り弊社の債権回収サービスに問合せが増えて来ています。
そもそも債権回収サービスとは?
「現在、目の前に未回収の債権があって困っている」
このようなお客様に、マレーシア現地での債権回収に実績のある、弊社弁護士チームと連携してサポートするサービスです。
日本で債権回収が滞る場合、その主な原因は相手の倒産によるものが大半を占めます。
しかしマレーシアで長期的に債権回収できない場合は、圧倒的に「不払い」というケースが多いです。
相手方はなんらかの理由で不払いを続けますが、一方で自らのビジネスは続けているのです。
では、なぜ不払が起きるのか?
それはマレーシア人の不払いに対する考え方が日本人と大きく違うからです。
マレーシアのビジネスでは、たとえ不払いがあったとしても、取引停止になることはほとんどありません。
つまり、「不払いは通常の商習慣」なのです。
しかし中には悪質な不払いや、資金繰りの悪化による倒産、企業自体の清算といったケースもあります。
したがって、「不払い状態」との付き合い方がマレーシアビジネスの成否を握っていると言っても過言ではありません。
なぜ債権回収がうまく進まないのか?
まず弊社が実際に債権回収サービスに携わる中で、マレーシア企業と日本のお客様の契約書や覚書を確認させていただくと、かなりの割合でその内容に法的なヌケ・モレがあります。
つまりそもそもの契約が「あくまでも紳士協定」というようなケースが多いです。
また債権回収が問題化した後に、債権者がわざわざ来馬し念書を交わすなどのアクションを起こすものの、実際は何の法的効力もない書面の取り交わしになってしまうケースもあります。
債権者側は「ここまでしたんだから漸く相手も支払うだろう」と考え帰国をしても、相手方は何も動きません。
日本のビジネスでは、過去からの取引実績や人間関係を重んじる傾向にある為、相手のことを考えると法的な措置に腰が上がらなかったり、そもそもマレーシアビジネスの商習慣、法規制が理解出来ないから、具体的な手を打つことが出来ない、ということで頓挫しているケースもよくあります。
南国気質のマレーシア人はのんびりしていると思う方も居ると思いますが、ビジネスにおいては先ず「日本の商習慣は捨て」、明確な役割主義とプライドの高い彼らの気質を理解した上で「速やかに効力のある法的手段をしっかりと進めていく」ことが不可欠になります。
このことで、漸く相手側にこちらの「本気度」や「危機感」が伝わり、不払い解消に向け話が動き出します。
今日現在、マレーシアビジネスにおいて未回収の債権がある、という方がいらっしゃれば、先ずは下記から相談からでもいただければ、喜んでサポートをさせていただきます。
思い悩んだり、楽観的に考えて回収が難航するより、法的なアクションを後ろ盾に、債権回収を進めてみてはいかがでしょうか。